食べること、飲むことが大好きなパリジャン。そのわりにはスラッとしていてステキな人が多いように感じます。ストイックというよりはエピキュリアン(快楽主義者)というイメージがあり、やりたいことはやり、やりたくないことはやらないとハッキリしている彼ら。なのにいつもステキでいられるのは、彼らならではの健康法があるのです。その秘密、教えましょう。
■食品は「ビオ」(オーガニック)にこだわる
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パリジャンがこだわっている健康食といえば、ビオです。ビオとは農薬や添加物を一切使用しないオーガニック(有機)食品のこと。ここ10年でビオはパリジャンの定番となり、ビオ専門のマルシェが出たりビオスーパーが至るところに開店したりしています。
またビオというと主に青果を思い浮かべると思いますが、水から乳製品、お菓子などあらゆるビオ食品が存在しており、豆腐など海外ではあまり馴染みのなかった大豆製品も買えます。そして食品だけでなく、シャンプーやせっけん、コスメなどにもビオは定着しています。以前は高価で一部のリッチな人々のためのものであったビオ製品ですが、今は一般の製品とそれほど値段の開きがなくなってきていて、気軽に買えるようになっていることも定着している理由となっています。
また、ここ数年ヘルシーで美味しいという理由で和食も大人気。家庭ではカロリーの少ない豆腐を使ったり、醤油はもはや定番の調味料となっています。また、和食店が集まるオペラ座近くのサンタンヌ通りでは、夜になると行列ができる店が続出するほどの盛況ぶりです。
■自然療法のアロマテラピーやタラソテラピーで癒される
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薬の消費が多いことで知られていたフランス人ですが、そのことを反省してかここ数年はホメオパシーやアロマテラピー、タラソテラピーといった自然療法が注目されています。また、ティザンヌ(ハーブティー)も人気で、病気とまではいかないちょっとした頭痛や疲れ、不眠などの時によく飲まれています。
香りによる治療法であるアロマテラピーと、海の成分を使って治療する海洋療法のタラソテラピーはいずれもフランスで生まれたこともあり、いわば本場。リラグゼーションを促すことにより、心身ともに健康に導いてくれるというものです。これらの療法に基づいたコスメも販売されており、家庭でも気軽に取り入れられるようになっています。
■自転車移動で一石二鳥のエクササイズ
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ジムやプールで体を動かしたり、公園でジョギングをしたりという定番の運動はもちろんですが、人気上昇中のエクササイズといえば、自転車移動です。パリは東京の山手線内とほぼ同じ広さなのでそれほど大きい街ではありませんが、大変なのは起伏の激しさ。特に北に行けばモンマルトルの丘があり、かなりの高さを上ることになります。
パリの自転車ブームに火をつけたのは、2007年に始まった「ヴェリブ」と呼ばれるレンタサイクルシステムです。交通量を制限するために当時のパリ市長が始めた画期的なシステムで、1年間で約5千円で乗り捨て自由の自転車を利用することができます。このシステムが始まって、パリでは自転車利用者が爆発的に増え、自転車道も整備されるようになり、ますます自転車が乗りやすくなっています。
交通量も減って、利用者は経済的になり、また良い運動にもなってまさに一石二鳥どころではありません。日本でもぜひとも真似したいシステムですね。
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© Paris Tourist Office – Photographe : Marc Bertrand
© Paris Tourist Office – Photographe : David Lefranc
© Paris Tourist Office – Photographe : Amélie Dupont